粉体塗装(パウダーコーティング)を業者に依頼する場合、「具体的にどのような工程で作業を実施するのか」という点が気になるところです。
そこで今回は、高い技術力を持って粉体塗装に取り組む私たちムラカワが、粉体塗装の概要とあわせて塗装の工程やその際に気を付けている点を分かりやすく解説いたします。
また、粉体塗装を取り扱う業者選びのポイントも述べているので、業者探しで悩んでいる方はぜひお読みください。
目次
知っておきたい粉体塗装の知識
粉体塗装の工程を理解するためには、まず粉体塗装自体の基礎的な情報を知っておくことが必要です。この段落では粉体塗装の用語や長所・短所などについて解説します。粉体塗装はいったいどのような塗装方法であるか学んでいきましょう。
粉体塗装は何を表すのか
粉体塗装は、粉末状の塗料を使う塗装方法です。主な塗装の方式は、「静電粉体塗装」と「流動浸漬塗装」の2つに分けられており、それぞれ必要な設備が異なります。
静電粉体塗装:静電気による「+と-が引き寄せ合う力」を使用してスプレーガンで塗装を行う
流動浸漬塗装:塗料を設備内で流動させて塗装を行う
ムラカワでは、この2つの中でも静電粉体塗装を採用しています。静電粉体塗装のほか、実際に対応している塗装方法の一覧は以下のページでご確認できますので、ぜひご参照ください。
【関連情報】ムラカワが提供できるサービス内容や設備機器の詳細はこちら
粉体塗装の長所・短所
粉体塗装の主な長所は、「コストパフォーマンスが良い点」「環境保全に貢献できる点」「頑丈で厚い塗膜が作れる点」などが挙げられます。
これに対して、「専門の設備がなければ塗装が行えない点」「塗り直しの調整をする際に手間がかかる点」などが主な短所でしょう。
粉体塗装の良い部分と悪い部分については、以下の記事でも説明しています。
【関連記事】焼付塗装と粉体塗装の違いって? それぞれの特徴やメリット・デメリットは?
粉体塗装の用途
粉体塗装は頑丈な塗膜が作りやすいため、厳しい環境下にさらされることが多い屋外用の製品に適しています。また、塗装に使用する方式や塗料のタイプによっても変わりますが、ガードレール、建築用資材、自動車の部品、道路標識、農機具などが主な用途となっています。
なお、屋外だけでなく、家電や家具などをはじめとした屋内用製品にも利用されています。
ムラカワによる粉体塗装の工程
ここからは、ムラカワで実施している粉体塗装の基本的な工程について解説します。これにあわせて「企業側として配慮している点は何か」という点にも触れていくのでご確認ください。
粉体塗装の工程
ムラカワの粉体塗装は、基本的に以下の流れに沿って実施されています。
①脱脂→②目粗し→③掃除・除電→④塗装(下塗り・上塗り)→⑥焼付乾燥 |
※下塗りなしで作業を進めることも可能
まず製品の汚れや油脂を除去したあと、目粗しとしてサビ落としや表面への傷つけを行います。ここで目粗しを行う理由は、塗料を製品とよく付着させるため。その後、静電気やチリなどを取り除き、塗装へと進みます。
塗装における下塗りは、上塗りで使用する塗料の密着性を向上させたり、防錆性を高めたりするために実施するものです。これに対して上塗りは、耐候性(気温など、自然環境による影響に耐えられること)や外観の美しさへの対応が目的。最後に塗装後の製品を高温で焼き付けていきます。
粉体塗装の工程でとくに気をつけている点
粉体塗装の工程を行う上で、ムラカワではとくに「掃除・除電に力を入れること」に気を配っています。なぜなら、焼付乾燥を実施する前の時点では目視で表面のゴミや異物が確認できないから。
また、上記で説明した工程以外でも気をつけていることがあります。それは、「パイプ・吊りかけピンなどについてしまった塗料を掃除すること」。日常的に掃除を行うことで、製品のクオリティが高く維持できるように努力しています。
ムラカワが実施している塗装作業に興味関心を持っていただけた場合は、下記のページをチェックしていただけると幸いです。該当ページでは作業風景のほか、対応可能な品目や塗料についてもデータを掲載しています。
【関連情報】ムラカワでの作業風景や工場内の様子はこちら
粉体塗装業者選びのポイント
粉体塗装の依頼先を探していると、どの業者を選べばいいかわからず迷うことも多いでしょう。そういった場合は、この段落でご紹介するポイントをもとに最適な業者を探すことをおすすめします。
①対応可能な塗装方法や設備を確認する
事前に業務内容を調査していなければ、粉体塗装に対応していない業者を選んでしまう可能性があります。業者選びの時間を有効活用するためにも、まずは候補に出した業者が実施できる塗装方法の内容をリサーチすることが大切です。
とくに粉体塗装は専門的な設備が必要になる塗装方法なので、設備面の確認もしておくといいでしょう。
②工程で力を入れている点を調べる
粉体塗装に対応している業者がある程度把握できたら、それぞれにどのような相違点があるのかを明確化する必要があります。ですので、検討している業者が粉体塗装を行う上で重視している点を調べましょう。
具体的にいうと、業者の公式サイトやSNSなどに目を通し、高品質な製品を作るために配慮している点をまとめた上で、他社同士を比較することをおすすめします。
③印象が良い業者を選ぶ
さまざまな調査を進めた上で、複数の業者のうちどれを選ぶか悩んだら、より印象が良い業者を選ぶといいでしょう。判断の基準としては、見積もりを取得したり、問い合わせを行ったりした際の対応が好ましい業者などが例に挙げられます。
このような方法を通して、やり取りを行っていく上でストレスを感じにくい業者を選べば、今後の作業もスムーズに進んでいくでしょう。
ムラカワでは、ご希望の製品を問題なく納品するために、1つひとつの作業を入念に実施するなど、お客様が安心して業務を依頼していただけるように、充実したサービスを目指しています。粉体塗装をご検討中の方は、ぜひムラカワまでお問い合わせください。
粉体塗装に関するご相談は確かな知識と技術の「ムラカワ」まで!
ムラカワでは広島市安佐北区を拠点に金属焼付塗装やメラミン塗装をはじめ、アクリル塗装、ウレタン塗装、フッ素塗装、粉体塗装などさまざまな塗装に対応しています。
最新機械にも負けない職人技で、目指しているのは世界一の塗装屋です。
「確かな技術で明日を彩る」をモットーに、日々社員一人一人が塗装の知識を深め、技術や品質の向上を求めながら適正価格でお客様が信頼できるサービスを提供するよう努めています。
「こんな特殊塗装をお願いしてみたい」「大量の塗装に対応してほしい」など、ご要望に沿った提案をさせていただきますので、どんなお問い合せでも気軽にご相談ください!